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『Endeavour/新米刑事モース~オックスフォード事件簿~』、「Case3 殺しのフーガ」感想。-後編- [Roger Allam (TV)]

『Endeavour/新米刑事モース~オックスフォード事件簿~』、「Case3 殺しのフーガ」感想の後編です。な、長かった…おつきあいくださってるみなさん、本当にありがとうございます。完璧ネタバレしてますので、OKの方のみ(続きを読む)からどうぞ。みなさんの感想もぜひコメント欄にお寄せください♪
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・ちょっと飛びます。マックスから検死の結果を聞いた後、署に戻ろうとするモースとサーズデイ。しかし、疲れと寝不足からモースは居眠り運転をしてしまう。サーズデイはモースを自宅に連れて行き、部屋で一休みさせることに。ソファに座るとすぐに寝てしまうモース。ビールを持ってモースのところに来るサーズデイ。モースの腹部に目をやると、傷が開いてまた血がにじんでいる…モース、がんばったね!そしてビールをそばにおき、わざわざ自分のコートをとってそっとモースにかけてやるサーズデイ。警部補、なんてお優しい…!そしてモースよモース、う・ら・や・ま・し・い・ぞ!!けど君は寝ていて気づかんのよね。がう。

・モースが起きると、サーズデイは家族とともに夕食をとっていた。その輪に入ってシチューをごちそうになるモース。テーブルを家族で囲む、いい風景ですね。ここで「仕事のことは家には持ち込まない」サーズデイ家のルールが紹介されます。その時一本の電話が。オックスフォード・メールのドロシアからでした。

・オックスフォード・メールのオフィスでドロシアから話を聞くモースとサーズデイ。ドロシアはキース・ミラーが起こした母親殺しとよく似た事件の話をする。犯人はメイソン・ガルという青年だった。彼は事件後、忽然と姿を消したという。その青年がキース・ミラーと名前を変えているのでしょうか?

・署で考え事をしているモースの元に電話がかかってくる。電話をとると電話の向こうからオペラ『トスカ』が流れてきた。モースはサーズデイたちに『トスカ』のクライマックスで、ヒロインのトスカがサンタンジェロ城から身を投げて死ぬという話をする。犯人がEGBDFにこだわってるなら、次は当然Fから始まる者だというジェイクス(そうです。Fですよ)。その時、モースはアナグラムを解き、クローニンを騙ったのがメイソン・ガルだと気づく。モースの推理に驚きを見せる一同。このシーンはとても展開があざやかで好きです。

・本物のクローニンの家にいき、そこでクローニンがメイソンにモルヒネ漬けにされていた証拠を見つけるモース、サーズデイ、ジェイクス。そしてメイソンが残した過去の事件の資料を読み、メイソンが自分が起こした事件の裁判に関わった人間を殺していたことを知る。次の被害者はフェイだと思い、フィリップのリサイタルが開かれているカレッジに電話するよう言うモース。えっ。モース、違うから。FだよF。もう一人そばにいるじゃん!なんでそこでフェイになっちゃうの!ここでその頭脳とひらめき使わないでどうするの!ばかばか~。(と初めて観たときパソコンに向かって叫んでいた私。他にいらっしゃいませんか?いや、私だけでもいーんですけどね。。。)

・フィリップのリサイタルが始まる中、フェイは警察からの電話で呼び出される。カレッジに警官が緊急配備される。フェイが消えたことを知り、急いでフェイを探す警官たち。ストレンジがフェイを発見、保護する。しかしサーズデイの姿が見えない。その時、FがフェイのFではなくフレッド・サーズデイのFであることに気づくモース(遅い!)。

・カレッジの屋上に上り、庭を見下ろすサーズデイ。そこに現れたメイソン。対峙する二人。二人を追いかけて屋上に上るモース。「落ちるのはトスカじゃないのか?」とたずねるサーズデイ。それに対してメイソンは自分がなぞったのは第三幕のトスカが死ぬ場面ではなく、第二幕の警視総監スカルピオがトスカの手で死ぬ場面を使ったのだという。サーズデイは自分が元々ターゲットにしていた警部補の代わりだとも。サーズデイ、ピンチ!!

・別の建物から二人を見つけるモース。どうにかして二人がいるところに行こうとして、なんと窓の棚に足をかけて壁伝いで渡ることに。がんばれモース、間に合って!

・メイソンとサーズデイの間で不毛なやり取りが続く。ゲームのように人を殺す男。この犯人は本当に怖い。そして二人のいる場所にたどり着いたモース。二人ともモースに気づく。メイソンがサーズデイを刺そうとし、サーズデイがそれを止め、モースがメイソンの後ろから飛び掛って三つ巴になる。時同じくしてフィリップの演奏が終わる。盛大な拍手の中で挨拶するフィリップ。

・二人でメイソンを取り押さえたところに、ブライト、ジェイクス、ストレンジがやってくる。よかった…。メイソンは最後まで捨て台詞を吐き、モースの心をかき乱す。メイソンが連行され、あたりには静寂が訪れる。壊れたパイプを拾ってぼやくサーズデイ。そばに残っていたブライトに「モースが来てくれなかったら…」と告げる。ブライトは「これだけの大事件の後、事務仕事に戻ったら退屈で仕方ないだろう。続けろ」と言って去っていく。なんと、あのブライトがモースのことを認めてくれましたよ!

・「連行せんと」とうながすサーズデイに「秘訣は?仕事のことを家に持ち込まない」と問いただすモース。「腹を決めることだ」「守るものを見つけろ」と答えるサーズデイ。見つけたと思った、と言うモースにサーズデイが言葉を返す。「音楽か。十分その価値はある。家に帰って一番いいレコードを聴け。大音量でな。そいつを聴いて、刻み付けろ。どんな闇もこれだけは自分から奪えないと。」…涙涙涙。最後にきましたね、サーズデイのシーンが!!このサーズデイの言葉で、揺らいでいたモースの心は救われたのだと思います。この部分は英語でも大変感動的ですので、英語で聴ける方はぜひそちらも聴いていただきたく。

・立ち去るサーズデイ、鳴り響く鐘の音、うっすらと夕焼けに染まる空とオックスフォードの建物。そして目に涙をため、舞台を去るかのように歩き去っていくエンデバー・モース。すべてが美しく、上質な絵画のようなエンディングだと思いました。ああ…本当によいエピソードです。なんといってもラッセル・ルイスの脚本が素晴らしい。書くのとても大変だったと思いますが、お疲れ様でした。

・補足ですが、このシーンはオックスフォード大学のトリニティ・カレッジで撮影されました。今年の5月にオックスフォードに行った時に写真を撮ったので、お時間があればこちらをご覧ください。5/8. 1人Oxford Endeavour Tour その1-Trinity College- 行った時にはすでにこのエピソードを観ていたので、ひときわ感動が深かったです。他にもオックスフォードの写真やロンドンの写真もありますので、お時間のある方は左のマイカテゴリーにあるTrip to UK 2013のリンクからご覧ください。

・後、このエピソードはほとんどカットがなかったようですが、DVDとWOWOWと両方ごらんになったみなさん、いかがだったでしょうか?あ、S1は1本平均90分だからか…よかった。

WOWOWプレミア 『新米刑事モース~オックスフォード事件簿~』
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nyajara

riekさん、こんにちは。

モースがサーズデイ警部補のコートをかけてもらうシーン、太字で全世界のサーズデイファンの心境を代弁してくださってありがとう。もうね、いいシーンなんだけど、身を震わせている(→私)のはやっぱり嫉妬の方がまさっているんですよね(ぶるぶる)。

もぬけの殻となった本物クローニンの家で、次のFはフェイだ!となったシーン、私はまんまと脚本にだまされていました・・・(ニクイ脚本)

感動のエンディング、腹刺されるわ、心理的にも痛いところを突かれまくるわでボロボロのモースを救ってくれたサーズデイの言葉・・・。本当にニクイ脚本です! 

放映時のエントリーでサーズデイ警部補が日本語版で別キャラに思える・・・とriekさんが書いてらっしゃいましたが、あれだけの戦争体験の苦難を乗り越えてきた「タフな一面」が、あの渋い声とこれまた上手くマッチして、これはこれで(蜂蜜♪ではないですが)素敵な人物に仕上がっているからかな~と思います。もう一回英語版も含めて見直さなくちゃ♪
by nyajara (2013-12-17 16:45) 

hedgehog

riekさん、nyajaraさん、

やはり、あのコートかけのシーンだけは忘れられませんよね! 私も、あまりのうらやましさに、思わずぶるぶる。

屋根の上のメイソンとやり合うサーズデイ警部もかっこ良かったし、迷うモースに「守るものを見つけろ」と言うサーズデイ警部もかっこ良かったし、「Case5」のワイルドウエストなサーズデイ警部も捨て難いですが、やっぱりこの回がベストです♡
by hedgehog (2013-12-17 21:29) 

riek

*nyajaraさん

ご賛同いただきありがとうございます。もう少しフォントを大きくしようかとか、イタリックにもしちゃおうかと思ったりしましたが、何とか踏みとどまりました(汗)ドラマで誰かが誰かに毛布をかけるとか観てるはずなんですが、ここまでうらやましいと思ったのは初めてです。おまけに寝てるほうは気づいてないんだということにも気づき、さらに地団駄踏んだりして…。

Fのシーン、多分私はフェイのことがすっかり抜け落ちてたからフレッドに結びついたのかな、とも思いましたが、よく考えたらサーズデイのファーストネームをそこまで強く自覚していたはずはなく…ただの直感もしくは思い込みだったかもしれませんが、結果はあっていたのでうれしかったです。しかしよくここまで2重に意味を持たせることができますよね。脚本家の力量に感服するしかありません。

もうあのラストシーンは…あれこそがこの作品を珠玉の傑作にしたんだろうと思います。サーズデイも逆にモースに命を救われましたしね。今年は比較的ドラマを観ましたけど、1本あげるとすると絶対これです。

吹替え(土師さん)ですが、前の記事のコメントに書いたように、話し方が明瞭なのでキャラの輪郭が英語版よりくっきりしているせいではないかと思います。感情表現にメリハリがあるというか。私もこれはこれで好きです。でも字幕版も作ってくれて気分によって選べるとなおうれしいです(笑)

by riek (2013-12-18 22:59) 

riek

*hedgehogさん

もうね、地団駄踏んでくーーーっ!って感じですよね。モースもハードワークだったし、刺されちゃったし、傷も開いちゃったし、かわいそうだからこれくらいは…と呪文のように唱えています(苦笑)

屋上のシーンはメイソンのところからもう見せ場でしたよね。もつれて転がるところを観たときは、どうなることかと思いましたが。私もこのエピのサーズデイが一番です♪(もちろんワイルドウェストとの差は紙一重)


by riek (2013-12-18 23:06) 

真琴

riekさんお久しぶりです♪
30年来の吹き替え作品、及び自他ともに認める土師さんファンとして、原語の英語を楽しむ方々に日本語版を楽しんでもらえて嬉しいです。
全部ではありませんが、主にサーズデイ箇所を英語で聞いてみました。ロジャーさんの方がよりクールな警部補ですね。英語圏の人々と日本における、他者とのスタンスの取り方の違いかも、とも思いましたが、演出、共演者と、その場の雰囲気で微妙なニュアンスがかわってくる吹き替え作品。私はいつも原語版とは別物、という見方で楽しんでいます。
土師さんが構築したサーズデイは、より感情がわかりやすい、というか。「フーガ」のラスト、ジェイクスに引き渡され、まだ食い下がる犯人に「しつこいやつだ!」というところなど、ロジャーさんのニュアンスとはかなり違うので驚きました。他作品では俳優さんにあわせるのが得意な土師さんです。より日本的な師弟の結びつきの解釈を選んだのだなあ、と感じました。モース役の矢野さんは事務所養成所の教え子さんなので実際にも師弟関係にある二人、演出に少なからず影響しているかもしれません。
また、犯人役のてらそまさんとは相棒や敵役などで共演が多く、少し親和性が高すぎたかも、とも思いましたが。ブライト警視正、ストレンジやデンプシーなど、もとの俳優さんと同様、声のバランスがばらけていながらトーンは合っていたのでよかったです。
こちらを知ることができて嬉しい一年の後半でした。ありがとうございます!忙しくてなかなかコメできませんでしたがほんとに素敵なサイトですね。 riekさんとみなさまにとって素敵であたたかなクリスマスが訪れますように。そして、よいお年を!
by 真琴 (2013-12-23 08:52) 

真琴

うわっ、ごめんなさい。デンプシーじゃなくて、ドクター・デブリンです。何かいちゃってるのかしらん。お恥ずかしい。
by 真琴 (2013-12-23 08:59) 

riek


*真琴さん

こんにちは~。そうですか、30年来のファンでいらっしゃいましたか!素晴らしいですね。前にも書いたとおり、私は元の俳優さんの声が好きすぎたので、実を言うとはじめ吹替えはちょっと…と思っていたんです。ですから、今回のバランスのとれた吹替えはうれしい驚きでした。特に土師さんは安心して聴くことができます。

また、子供のころと一部の例外(ジェレミー・ブレット主演のシャーロック・ホームズシリーズとか)をのぞけば、たいてい字幕で観ていたので、吹替えと比較して楽しむという習慣がありませんでした。なので、真琴さんのお話興味深く読ませていただきました。確かに、土師さんのサーズデイもそうですが、全般的にみんな感情がわかりやすいと思います。そうすることで生まれる面白さもあるんだな、と思いました。また。声優さんだって、何度か共演していればあうんの呼吸のようなものが生まれてきますよね。その意味で土師さんと矢野さんが実際に師弟関係にある、というのは今回の配役にはうまく働いたのかなと思います。

犯人役のてらそまさんと土師さんの親和性が高い、というのも初めて知りました。面白いですね。イギリスの映画・ドラマ業界はとても狭くて、誰かと誰かがあそこでもここでも共演しているというのはしょっちゅうなのですが、これからは共演者同士のケミストリーにも注目してみようかと思います。ためになるお話をありがとうございます。

単に趣味丸出しのサイトですが、過分なお言葉をいただきありがとうございます。こうして読者のみなさんと触れ合えるのがとても楽しく、張り合いにもなりますので、またお時間があれば遊びに来てください。私はクリスマスのご挨拶は差し上げませんが(because ’ I'm a Shinto Buddhist.'...て、これはCabin Pressureネタでした、すみません)、真琴さん始めみなさまが健やかに過ごされますように。あ。また新たな作品ができたらお知らせくださいね♪

by riek (2013-12-23 15:10) 

真琴

riekさん

興味をもって見ようとした作品でもキャスト(声優さんの)が気に入らなくて、録画を即・削除なんていつものことです。自分の場合は、土師さんに限らず声優さんが好きすぎて、本当の声に違和感を抱くことが多かったですね(笑)だから、吹き替えはちょっと苦手、で敬遠というのも理解できます。

そう!大事なことを書き忘れてたんです!一番大事なこと。英語版を聞いていて、つくづく思ったこと。本当に、いいお声ですね~♪ロジャーさん。琥珀色とか前に申し上げましたが、なんとも言えない透明感と適度に重厚な響き…陽光に煌めくシャボン玉の色の移り変わりのように美しいですね~
…声フェチなもので、いろいろうるさくてすみませんf(^_^;

私も 'Shinto Buddhist.'...です。(Cabin Pressure、いつかちゃんと聞きたいです)「宗教的にはなんの関係もない」とかブチブチいいながら毎年恒例の家族行事になっております。で。昨日のwowowのロジャーさん、その行事ゆえに見逃しました…子供番組に押されて録画もままならず…という敗北感、せめてriekさんの文章読みながら、サーズデイを見なおして心を癒そうとおもいます。何度でもおいしいサーズデイ♪ありがとうございます( 〃▽〃)
by 真琴 (2013-12-24 00:24) 

riek

*真琴さん

ほ~、声が好きな方はそこまでされるんですね。それでいくと私はジェレミー・ブレットのホームズです。初めてNHKで観たときの露口茂さんの吹替えでイメージが固定してしまったので、今もDVD観るときは吹替えです。でも英語も確認したいので、英語字幕を流しながら観るという裏技を使っています(爆)。いつかはジェレミーさんの声でも、と思ってはいるのですが…。

ロジャーさんのお声、気に入ってくださってうれしいです♪「陽光に煌めくシャボン玉の色の移り変わりのように美しい」・・・なんて素敵な表現!!あの声を買われてだと思うのですが、朗読やラジオドラマの仕事もすごく多いんですよ。意味がよくわからなくても聴いているだけで幸せです。ああ、そうだ、声のサンプル載っけてるサイトも紹介しなくちゃ…

'I'm an Shinto Buddhist.'は、ロジャーさん演じるダグラスが管制官に"Merry Christmas."と言ったときの管制官の返答なんです(ここで歓声がどっとわきます)。Cabin Pressureでは笑ったり怒ったり歌ったりといろいろな演技を見せてくれますので、機会があればぜひ。歌は絶品ですよー。WOWOW残念でしたね、でもその分サーズデイで補ってください!お子さんはまだ小さいのでしょうか?Eテレの『サラとダックン』もありますよ。こちらは吹替えは渡辺徹さんです。英語音声にもできますから、ロジャーさんの声も楽しめます♪

by riek (2013-12-25 21:31) 

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